今回は 「地方国公立大学を志望校にするのはどうなのか?」 というテーマでお話ししていきたいと思います。
高校1年生・2年生と面談や受験相談をしていると、志望校としてよく名前が挙がるのは、やはり旧帝大や東京一工、あるいは早慶・MARCHなどの有名大学です。
もちろん、それ自体はとても良い目標設定ですし、高い志を持つことは受験において重要です。
しかし一方で、その少し下のレベル帯――いわゆる “地方国公立の実力校” については、意外と知られていない、あるいは正当に評価されていないと感じることが多いんですね。
実際には、
- 教育・研究環境が非常に充実している
- 就職実績が強い
- 分野特化で旧帝大に匹敵する強みを持つ
といった大学も多く、「知名度だけで選ばない方がいい」と言えるケースも少なくありません。
そこで今回は、
- 地方国公立のレベル感
- 大学群ごとの特徴
- どんな受験生に向いているか
このあたりを整理しながら、詳しく解説していきます。
まずは国公立大学の上位層を整理
大まかな難易度イメージとしては、最難関は言うまでもなく
- 東京大学
- 京都大学
- 一橋大学
- 東京科学大学(旧東工大)
- 旧帝大(東北・名古屋・大阪・九州・北海道)
といった大学群になります。
さらにその次の層として、
- 筑波大学
- お茶の水女子大学
- 千葉大学
- 神戸大学
- 横浜国立大学
などが位置付けられることが多いですね。
では、そのさらに次――
「実力は高いのに知名度で損している大学群」 をここから紹介していきます。
① 電農名繊(でんのうめいせん)
まず最初は理系特化の有力大学群、
- 電気通信大学
- 東京農工大学
- 名古屋工業大学
- 京都工芸繊維大学
通称「電農名繊」です。
特徴
- 理工系分野に特化
- 研究設備が充実
- メーカー就職に強い
- 数学・物理重視の入試
いわゆる総合大学の工学部よりも、専門性の高さでは上回るケース もあります。
例えば、
- ものづくりに関わりたい
- 機械・電気・情報系に進みたい
- 研究志向が強い
こういった受験生には非常におすすめ。
特に東京農工大や名古屋工業大は偏差値も高く、旧帝大志望層の併願先としても人気です。
② 金岡千広(または金岡熊)
次に紹介するのが地方総合大学の代表格、
- 金沢大学
- 岡山大学
- 千葉大学
- 広島大学
(+熊本大学を含める場合も)
特徴
- 地方中核都市に立地
- 学部数が多い総合大学
- 医・薬・工・農まで網羅
- 地元就職に圧倒的強さ
例えば岡山大学は、
- 医学部
- 歯学部
- 薬学部
- 工学部
- 農学部
まで揃うフルスペック総合大学。
広島大学も全国から学生が集まる人気校です。
さらに熊本大学は、TSMC進出の影響で
半導体分野が急速に注目 されています。
③ 大都市公立大学群
続いては都市型の人気公立大学。
- 東京都立大学
- 横浜市立大学
- 名古屋市立大学
- 大阪公立大学
- 京都府立大学
特徴
- 都市部立地で人気
- 学費が安い
- 地元就職に強い
- 分野特化型が多い
例えば東京都立大学は、
- 首都圏
- 国公立
- 理系研究も強い
という条件が重なり、想像以上に難関 です。
横浜市立は国際系、
名古屋市立は経済・医療系、
大阪公立は統合で勢い上昇中と、それぞれ特色があります。
④ 専門特化型大学
ここは「やりたいことが明確な人向け」。
- 国際教養大学
- 東京外国語大学
- 東京学芸大学
- 東京海洋大学
- 九州工業大学
- 小樽商科大学
例
国際教養大学
→ 留学必須・英語環境・超難関
東京外国語大学
→ 言語研究の最高峰
東京学芸大学
→ 教員養成の名門
東京海洋大学
→ 海運・水産・海洋資源
九州工業大学
→ 宇宙・ロボティクスに強い
偏差値の序列というより、
目的一致度が最重要 な大学群です。
⑤ 5S(準難関地方国公立)
ネットでよく言われる括りですが、
- 埼玉大学
- 信州大学
- 新潟大学
- 静岡大学
- 滋賀大学
特徴
- 地域トップ校
- 就職実績が堅実
- 学部バランス良好
特に滋賀大学の経済学部は就職が非常に強く、
大手企業内定者も多いことで有名です。
静岡大学は工学系、
信州大学は繊維・農学系、
新潟大学は医療系など、分野ごとの強みもあります。
難易度はどれくらい?
目安としては、
- MARCH以上の難易度になる学部も多い
- 同志社 ≒ 岡山・滋賀あたり
という感覚。
科目数が多い分、
私立より難しく感じるケース もあります。
マナビジョンを使えばもっと詳しく大学について知識を得ることができるので、上記の大学で気になった大学があればぜひご自身で調べてみてください。
地方国公立を志望するメリット
① 就職が強い
地元大手・インフラ・メーカーに強い。
② 研究環境が良い
設備投資は国立が圧倒的。
③ 学費が安い
私立理系の半額以下。
④ 少人数教育
面倒見が良い。
まとめ
地方国公立大学は、
- 知名度で過小評価されがち
- だが実力は非常に高い
- 分野特化で旧帝大級もある
志望校を考えるときは、
- 偏差値
- 立地
- 就職
- 研究分野
これらを総合的に見て判断することが重要です。
多くの受験生は高校生であるがゆえに大学卒業後のイメージがつきにくいと思います。
だからこそ学校の先生や周りの大人を頼ってください。
その過程にこのブログ記事があれば幸いです。
「知らないから選ばない」はもったいない。
ぜひ今回紹介した大学群も、
過去問や就職実績を調べながら検討してみてください。
皆さんの受験がうまくいくことを心から願っております。
最後までご精読いただきありがとうございました。

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